記事タイトル:ただ一撃 


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お名前: kochan   
嫁との出来事は、試合に勝つために必要だったことで、それが無ければ自分が死んでいた。

勝つことが嫁のためでもあったのに勝つために嫁を死なせた矛盾。

正義、兵法者としてのプライドなど、私の頭の中はぐちゃぐちゃです。

>柔らかく書き直して行く

そうかもしれませんね。

強烈な作品ではありますが、物凄く強い優しさを私は感じるんですが...
[2000年6月14日 16時59分14秒]

お名前: 慈〃   
さて、難問ですナ〜。
体験によって得られるものは、同様の体験をした者には、”同じ匂い”のする相手として
認識出来得る物なのでしょう。それらが他の人達にとっての”経験”として認知される事
によって、例えば「出来る奴」「凄腕の達人」と言った評価が成立していく事になるのでし
ょうネ。本書の場合は「不気味な存在」として、疎まれる事に成るのですが。

嫁を死に追いやったのは、作者の倫理観の表われではないかと思います。

 kochan  wrote  ”勝ち生きるという獣のような心”「生きる上で大切な事」
とが繋がっている。と読んでいるのでしたら、私とは別の読み方をしている
のかも知れませんね(善し悪しを論じるわけでは有りません)

晩年(と言わねばならないのが哀しい)の藤沢作品は、若い時の作品を
柔らかく書き直して行く事によって、”消し去って”行ったのではないかと
思える物があります。

いつか、全作品を発表順に読み直したいと思うこの頃です。
[2000年6月13日 16時41分2秒]

お名前: kochan   
私はこの作品がショックでなりません。

剣の技術を超え、生と死を分ける戦場での経験によって得られる何か。

己の鍛練の成果を試すために嫁を死に追いやる、勝ち生きるという獣のような心。

私がこの作品に感じるそんな強烈な印象は、サラリーマンが会社の行き帰りに、会社と

藩をダブらせて癒されるというような片付け方とは違うと思う。

「生きる上で大切な事」が隠されているようで、それを知りたくてたまらなくさせる作品

だと思う。

そして、そういう思いはこの作品だけでなくて、多くの作品の中に推理小説好きの藤沢周平

さんがなぞとして隠している気がする。
[2000年6月8日 0時27分19秒]
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