記事タイトル:山桜の夏(その後) 


記事一覧に戻る
お名前: 馬宮内 淋豪   
 金は無くとも、得るものあり、無尽蔵に!
それは、ひんしゅくと不評かな。
 「弥一郎は、やはり切腹であったが、
主君は、野江との、12時間を許した。
その12時間後に、弥一郎は散った。
 暑くけだるい、一夏が過ぎ、春が来て
桜吹雪となるころ、野江はよみがえった。
 そう、二人の愛が落ちてきた。
名前は、知らねど、その子は
弥一郎の母の孫でした。
 野江と息子との刹那の幸の
かけらだった。
 母もとうに土になったころ
あの家には、野江と二つの位牌のみ。
 野江は、やはり一人だつた。
娘は、母と弥一郎とは、全く違う世の道。
優しき家で、小肥り姿
幸福 不幸を思う暇が不要な日常。
 野江は、間もない桜のころ
あの枝の老木であの人を待ち続け
あの人の過去を目指して、ときめいて闇夜に溶けた。」

 ひんしゅく度 112%のメールでした。
私の二日前の夢でした。

 
[2004年6月9日 23時29分43秒]
記事一覧に戻る